●蔵書を古紙にしない為に
個人、法人に関わらず、蔵書には所有者の氏名や蔵書印を記載するのが一般的です。
しかし、多くの場合、何らかの理由で、いつかは集めた蔵書を処分する必要が生じます。
その際に引き継いで貰える人が見当たらない場合は、古本として市場で誰かに引き継いで貰うしかありませんが、氏名や蔵書印が記されたものは市場では相手にされないのが殆どで、
結局は資源ゴミの古紙として廃棄するしかありません。
その様な経験から思いついたのが、「キレイにはがせる」等と呼ばれる低粘着性ラベルシールに所有者表示をする事です。
多くのラベルメーカから色々なものが出されているので、記入内容により最適なラベルを選択できます。
手書きはもちろん、愛用の蔵書印も使えます。
さらに、ラベルメーカが提供する専用ソフトを使えば、パソコンで任意の文字や意匠のラベルが作成でき、同じ物を無限に増刷できます。
これを表紙裏や裏表紙裏に貼れば、通常の本の取り扱いでは容易には取れて無くならず、必要時は本を傷めずに簡単に剥がせそうです。
ここで「そう」としたのは、残念ながら現時点ではラベルの経年変化がどのようなものか不明であり、一ユーザとしては検証もできない為です。
念の為メーカに問い合わせましたが、長期使用を想定した商品でなく、試験データも無く、経年変化については不明との事でした。
従って、本案は飽くまでも一つのアイデアとし、実施者の責任で行ない、実施後は時々状態をチェックして下さい。
ただ、ラベルの経年変化による害があるとしても、直筆が引き起こす惨事より遙かに小さいです、とは言えそうです。
●実施例
飽くまでも一例として、実施例を以下に示します。
使用ラベルは A-one 品番:31268 作成ソフト:ラベル屋さん10 ですが、これに限定するものではありません。
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作成ソフトで所有者名をデザインし、プリントアウトしたラベルの一部分です。 |
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日付印で担当者名と購入日を捺印してみました。 |
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本の裏表紙裏に貼り付けて完了。 |
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キレイに剥がせます。(但し、貼り付けてから1日後です!!!) |